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スリム・スプリット(薄肉分離型)ベアリングとは?
KMFスリム・スプリット・ベアリングは名前の通りスプリット(分離)された薄肉ベアリング(軸受)です。内輪、外輪、そしてボールをはめ込んであるケージまでスプリット(分離)されています。つまり従来のベアリング(軸受)とは異なり「内径、外形が固定され、円形になっていない」という特徴があります。
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切断面はクラウニング加工を施しており、転動体の乗り換え時に出来るだけ騒音を発生しないように配慮されています。なお、この種類の薄肉ベアリングは一般的に断面に対して直径比率が大きく、転動体数量がかなり多くなっています。(直径と断面サイズによりますが数百個の転動体が入る)そのため、荷重時に負荷領域下の転動体数量が非常に多く定格荷重の低下に影響を及ぼさないよう配慮された設計となっています。
スリム・スプリット・ベアリング(薄肉分離型軸受)の導入効果
・高信頼性
材質
スリム・スプリット・ベアリング(薄肉分離型軸受)の内外輪とボールは、ステンレス鋼X46 Cr13(DIN規格 材質番号1.4034)で作られています。保持器はポリアミド12です。
運転条件
連続運転における標準軸受温度範囲は、-40℃から+100℃です。短時間であれば最大+120℃です。静音タイプは保護カバーの耐熱上限が+80℃になります。
高温環境や特別な用途、クリーンルーム、医療器用、真空装置用には、セラミックボールや、テフロン、PEEK、PTEE、PVDKなどの保持器も選択可能です。
ローラーベアリングケージ(転がり軸受保持器)
KMF社はあらゆる直径のボール、ローラーに対し保持器をラインナップしております。熱可塑性、耐摩耗性に優れたポリアミドPA12を使用しており、さらにはグラファイトやMoS2などの潤滑材を追加することにより摩擦係数の削減が可能となります。
転がり軸受保持器 KKLK | 針状軸受保持器 KKRK | ラジアル転がり軸受保持器 KKRR |
シール
KMFスリム・スプリット・ベアリング(薄肉分離型軸受)はシールされていないため、保護シールが必要な場合は、ハウジングに直接組み込む構造を推奨しています。従来のシールに代わって、KMF社は数種類の断面を持つ連続成型されたシール部材を在庫保有しております。これらを切断し必要な長さで接着することで直径に拘らず自由かつ容易に保護シールを装着することが可能です。
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スリム・スプリット・ベアリング(薄肉分離型軸受)製品ラインナップ
ターゲットアプリケーション
食品加工機械、包装機械、充填機、ロボット、半導体製造装置、医療機器、遠心分離機、FA機器、計測機器、建設機械、監視カメラ等
KMF ベアリング 製品ラインナップ
スリム・スプリット・ベアリングの特長
問い合わせ先
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